あなたのストレスの原因は?メンタルヘルス!!

仕事の仕方は盗むもの、気合で乗り切る、24時間働けますか?など人材の育成や仕事の取り組み方に根性論が使われていた時代も今は昔、現代ではいかに従業員に気持ちよく働いてもらえるか、自由に働いてもらえるか、をテーマにして福利厚生人事異動に気をつかう会社が増えています。

中にはそんな現状を最近の若者は根性がない、やる気がない、と感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、それはいつの時代でも同じことですね。しかし、それだけ会社が気を使っていても会社や仕事に強いストレスを感じている方は多く、一つのいたちごっこになっているといえるかもしれません。

今回は主に仕事や職場におけるメンタルヘルスについて記事を書いてまいります。

ストレスを感じている割合は?

それでは早速ですが、厚生労働省が平成29年に行った調査では以下のような結果が出ています。

現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 58.0%。

強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者について、その内容(主なもの3つ以内)をみると、「仕事の質・量」が 59.4%と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が 34.0%、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」が 31.3%。

現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレス(以下「ストレス」という。)について相談できる人がいる労働者の割合は 92.8%。

ストレスを相談できる人がいる労働者について、相談できる相手(複数回答)をみると、「家族・友人」が 79.6%と最も多く、次いで「上司・同僚」が 77.5%となっている。

また、ストレスについて相談できる相手がいる労働者のうち、実際に相談した労働者の割合は 80.4%となっている。実際に相談した労働者について、相談した相手(複数回答)をみると、「家族・友人」が 76.3%と最も多く、次いで「上司・同僚」が 69.7%。

引用:厚生労働省 2019年労働安全衛生調査(実態調査)

これらの割合は例年、微減していってはいるものの、まだまだ取り組みが必要な会社も多いことが伺えますが、職場の人間関係以上に仕事の質・量がストレスになっているという結果は、従業員にストレスをかけない社内環境が構築されだし、これからの課題として働き方改革に着手した政府の施策はあながち間違えではないのかもしれません。

メンタルヘルス概要

では次に今回のテーマであるメンタルヘルスの概要について確認しましょう。

メンタルヘルスとは大きく分けて、①労働者の健康保持増進、②職場の健康リスクマネジメント、③職場の生産性向上という三つの項目があります。つまり、健康に気を使って疾患を予防し、従業員の方々にとって働きやすい環境を作りましょう、ということですね。

ではメンタルヘルスを考える上で必ず登場するストレスについても確認してみましょう。ストレスには大きく分けて物理・肉体的ストレス、心理的ストレス、人間関係のストレスがあるといわれています。

物理・肉体的なストレスとは例えば寝不足や、食事の偏りも含まれますし、暑さや寒さもこれに含まれるのですが、忘れてはならないのが痛みです。例えばデスクワークをしている方のお悩みといえば肩こり・腰痛、あるいは重いものを常に持つような方にとっては膝の痛み背中の痛みもこれにふくまれます。

心理的ストレスはいわゆる感情を強く持つことで、悲しい気持ち、怒り、不安、焦りなどもこれに含まれるので例えばお金の問題で悩んでいたり、仕事がうまくいかなくてイライラしたり、叱られて悲しい気持ちになったりということですね。

最後の人間関係は現代で最も多い悩みといわれており、家庭内不和、あるいはカップル同士のけんか、同僚との軋轢、出世頭への嫉妬、など他人に関わるストレスのことです。

いずれにしても人間社会で暮らすうえで、全くストレスを感じない人という方はいらっしゃいませんので、会社が行ってくれる施策もさることながら自分自身でストレスを発散する方法を見つけて実践してみることが大切です。

まとめ

今回は主に会社などにおけるメンタルヘルスについて記事を書いてまいりました。文中でもストレスを感じている方々の割合やストレスの定義について確認してきましたが、実は全くストレスを感じない環境がもしあったとすると、その事実が逆にストレスになることがあります。

例えば捕食者と被捕食者をいれた水槽と捕食者のいない水槽とでは捕食者がいる水槽の方が食べられる側は長生きするというデータがありますし、人間社会でも全く他人と関わらない、仕事をしなくてもお金が入ってくる、家庭にも不満はない、といった状況はいわゆる張り合いがなくなり、意欲・気力の低下を生み出してしまいます。

ですから、ストレスは大小に関わらず発生するものとして、ためない大きくしない、発散方法を見つける、という方向で考えた方が自身のメンタルヘルスを守るには良いのです。またストレスは個人の感覚によるものが大きく、先ほども述べた通り、自分にとって最適な環境発散方法を作れるように努力しましょう。