気になる手汗…自律神経の乱れが原因かも?自律神経を整えて手汗を改善しよう!

2018年6月16日

緊張すると汗が止まらない…
 
手汗が気になって手を握れない…

 

このように汗に関するお悩みはありませんか?
汗やにおいが気になる夏はもちろんですが、季節は関係なく、緊張する場面で汗が止まらないという経験がある方もいらっしゃると思います。

 

特に、「手汗」にお悩みの方は多いのではないでしょうか?
自分自身もべたべたとしていて不快感がありますし、他の人と触れ合うときは本当に憂鬱ですよね。

 

実は、汗の原因には自律神経が関係していることがあります。

 

今回は、自律神経と汗の関係についてみていきましょう。
自律神経を整えて汗を止める方法や簡単にできる汗対策もご紹介しますので、気になる方はぜひご覧ください。

 

自律神経と汗の関係

試験や面接、プレゼンの前など、緊張する場面で大量の汗をかいた…という経験がある方も多いのではないでしょうか?
このように汗をかいてしまう理由には、心理的な面が大きく関係しています。

 

汗をかくというのは体温を調節するためになくてはならない機能で、「自律神経」によってコントロールされています。
自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器など、生命の維持にかかわるあらゆる器官の活動を調整するための神経です。
この神経は自分の意志とは関係なく、無意識に働いています。
起きている時も寝ている時も私たちの身体が正常に動いているのは、この神経のおかげです。

 

自律神経には、次の2つがあります。

①体の活動時や昼間に活発になる交感神経
②安静時や夜に活発になる副交感神経

 

交感神経がうまく機能しなくなり、この2つのバランスが崩れると、暑いわけでもないのに大量に汗をかくなど、汗の調節ができなくなります。

 

前述の通り、自律神経は無意識に働いているため、汗がたくさん出たからといって、自分ではどうすることもできません。
そうすると、汗のことばかりが気にかかり、新たなストレスとなって、自律神経をさらに乱してしまうという悪循環に陥るケースも少なくありません。

 

自律神経の乱れで汗をかきにくくなることも…

上記のように、大量の汗をかいてしまうという症状がある一方、汗をかきにくくなるという人もいます。
これも、交感神経がうまく機能しなくなることが原因です。

 

汗をかかなければ、メイクも崩れないし、においも気にする必要がないから良いじゃん!と思う方もいるかもしれません。

 

しかし、汗をかかないというのは、様々な障害を引き起こす危険性があるのです。

 

例えば、熱中症。
暑いのに汗をかけないでいると、体温上昇が抑えきれなくなり、体に熱がこもります。

その結果、熱中症になりやすく、めまい、頭痛、吐き気、失神が起こり、ひどい場合には死に至ることもあるのです。

 

また、汗をかかないのは、基礎代謝が落ちている状態です。
代謝が落ちるということはエネルギーが不足することですから、必然的に免疫力が低下します。

 

その他、ニキビやかゆみなどの肌トラブルが引き起こされたり、肥満体質になったりする可能性もあります。

 

気になる症状が見られるときは、病院できちんと検査することをおすすめします。

 

手汗が気になるあなたへ

額や脇はもちろんですが、特に手汗が気になる…という方は多いのではないでしょうか?

 

手汗をかきやすい人もいれば、中には全くかかないという人もいますよね。
この違いはなんなのでしょう。

 

そもそも、手汗とは手に集中しているエクリン腺という汗腺から汗をかくことを指しています。
手汗なんて大したことない!と思いがちですが、実は、油断出来ないものなのです。

 

他の場所はそうでもないのに、手の平だけに異常に汗をかくという方は、「多汗症」の可能性があります。
多汗症といっても、汗の量には個人差があります。
まずは、あなた自身が、下のどのレベルに当てはまるか、チェックしてみてください。

①手の平が湿っている
②手の平に汗で水滴ができる
③手の平から汗が滴っている

 

この中で、①は特に問題はありません。

 

しかし、②と③は多汗症の可能性があります。
②と③に当てはまり、日常生活で支障が出るという方は、一度病院で診てもらうことをおすすめします。

 

手汗対策① 塩化アルミニウム

手汗の対策として、効果的なのが、「塩化アルミニウム水溶液」です。

 

塩化アルミニウム水溶液は、汗線の穴を変性させることによって、手汗を抑える効果があるといわれています。
多汗症の治療でも使われているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
手汗にお困りの場合は、塩化アルミニウム水溶液を長期間、正しく行うことで、改善が期待できます。

 

ただし、原材料が手に入りにくく、個人では簡単に作ることができません。
そのため、塩化アルミニウムを含む市販の医薬品を薬局やネットで購入したり、皮膚科で処方してもらったりすると良いでしょう。

 

手汗対策② ミョウバン水

どうしても自分でなんとかしたい!という方には、「ミョウバン水」がおすすめです。

 

ミョウバン水は、原材料が手に入りやすいく、手汗にも効果的だといわれています。
ミョウバンの組織や血管を縮める、収れん作用が汗腺を引き締め、手汗の発汗を抑えてくれるのです。

 

【用意するもの】

 

・焼きミョウバン 20g
・水道水 500ml
・空のペットボトル(500mlのもの)

 

焼きミョウバンは、スーパーやドラッグストアなどで、100円前後で購入できます。

 

【作り方】

 

空のペットボトルに、20gのミョウバンを入れた後、水道水を少しずつ入れながら、振って混ぜていきます。
ミョウバンが混ざったら、涼しい場所で保管してください。
500mlのペットボトルの場合、1日から2日ほどで、濁っていたミョウバン水が透明に変わります。
これで完成です。

 

【注意】

 

ミョウバン水を作るときは、水道水を使うようにしましょう。
浄水器を通した水やミネラルウオーターには、塩素が入っていないため、夏場は、腐敗が早くなってしまいます。

 

【使い方】

 

まず、透明になったミョウバン水をスプレーボトルなどに移しておきましょう。
使用前は、手の平をタオルでよく拭いてから、スプレーをします。
そして、スプレー後は、ミョウバン水が乾くまで待つようにしてください。

 

ミョウバン水を使うタイミングは、「汗の出る前」です。
汗が出てからではないということに注意してください。

 

また、肌の弱い方は事前にパッチテストを行った方が良いでしょう。

 

ミョウバン水は作り置きしたものを、冷蔵庫で保管しておけば、1ヶ月ほど持つといわれていますが、なるべく早く使い切るようにしてくださいね。

 

(参考:ミョウバン水で手汗を抑える【01】ミョウバン液の作り方―手汗を止める!)

 

手汗対策③ ストレッチ

手汗が気になる方は、自律神経を整えるために、毎日の生活の中に簡単なストレッチを取り入れるのもおすすめです。
ストレッチは、自律神経の乱れを引き起こす原因の一つである、ストレスの解消に効果的です。

 

ストレスによって体が緊張すると、自分ではなかなか筋肉を緩めにくくなります。

 

そんなときにおすすめなのが「筋弛緩法」です。

 

①いすに座り、手や腕、背中、肩、首、お腹、足など各部に10秒ほどグッと力を入れます。
②スッと力を抜いて、20秒間脱力します。
③各部分が終わったら、すべて同時にぐっと力を入れ、10秒間キープした後、スッと力を抜いて、脱力します。

 

(参考:ストレッチで実践!ストレス解消法―Rhythm(リズム))

 

手汗対策④ 腹式呼吸

リラックスをするためには、腹式呼吸も良いといわれています。
ストレスがたまってきた…というときには、次の方法を試してみてください。

 

①目を閉じて、呼吸を整えます。
②体の力をスッと抜き、呼吸に集中しましょう。
③下腹を意識して、鼻からゆっくりと息を吸い、口から吐き出します。

 

この流れを何も考えず、ただ自分の呼吸にだけ意識を向けて行いましょう。

 

腹式呼吸は、いつでも、どこでも行うことができます。
リラックス効果だけでなく、集中力を高める効果もありますよ。

 

手汗対策⑤ ストレス解消

手汗の原因となる自律神経の乱れを引き起こす大きな原因が、ストレスです。
そのため、普段からストレスをためないようにすることが大切になります。

 

睡眠不足や偏った食生活などによってもストレスを感じることがあります。
日頃から規則正しい生活が送れるようにしましょう。

 

また、ストレスを感じたときには、自分に合った方法で発散するようにしてくださいね。

 

手汗は気にしすぎないことが大切!

手汗が気になるという方の中には、また手汗が出てしまったらどうしようと気にしていたらまた手汗が出てきた…!という経験はありませんか?

 

手汗を抑えるためには、手汗のことを気にしすぎないのも一つの方法です。
気にしてしまうと緊張してしまい、手汗が出やすくなります。

 

しかし、そうはいっても、つい考えてしまいますよね。

 

他のことを考えて気を紛らせ、できるだけリラックスした状態を保つようにしましょう。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

手汗の原因となる自律神経の乱れを引き起こす大きな原因となるストレス。
手汗は、つい気にしてしまいますが、あまり考えすぎないことが大切です。

 

今回ご紹介したストレッチや呼吸法は、どこでも実践できる簡単なものなので、ちょっとした空き時間にぜひ実践してみてくださいね。