女性の大敵!?年齢を重ねるごとに増える股関節のお悩み

2018年6月16日

イスに座っても、立っても歩いても痛い、、、

ずっと股下に違和感を感じる、、、

今回はそんな股関節に関するお悩みについて記事を書いていこうと思います。

さて皆様、股関節という名前はご存知と思いますが、どこにあるものだか知っていますか?何となく名前の通り股間にあるから股関節だと思っている方が多いと思いますが、実際は股間よりもう少しだけ奥にあり、太ももの骨と骨盤の間に位置するのが股関節です。

この関節は人間の体重を支えるほか、日常的に行っている歩く、走る、立つ、しゃがむなどの基本動作の根本を司る非常に重要な場所です。また股関節は肩関節の次に幅広く動かせる場所で、動かせる幅が広いためかなり自由度の高い関節なのです。

けれどこの重要な部位に、何らかのトラブルが起きることによって、痛みが生じたり、歩行できなくなったりすることがあります。今回はそんな股関節の痛みとその原因を探ってまいりたいと思います。

 

股関節の仕組みはどうなっているの?

 

まず初めに、股関節の仕組みについて解説してまいります。

この関節は別名(球関節)ともいわれ、太ももの骨(大腿骨)の先にあるボールの様な丸い部分(骨頭:こっとう)が骨盤の臼蓋(きゅうがい)という穴にはまって出来ています。

骨頭と臼蓋の周りは軟骨で覆われており、股関節の周りは筋肉と腱で補強されています。筋肉や軟骨、腱に支えられているおかげで安定した動きが出来るのです。

 

 

どうして股関節が痛むのだろう?

骨頭と臼蓋の表面を覆う弾力性のある組織(軟骨)は関節を動かしたり、体重がかかった時の衝撃を軽減するクッションのような役目を持っているのですが、このクッションは年とともに段々と磨り減っていってしまうのです。

すると磨り減った軟骨の影響で骨同士が擦れ合い、痛みが発生するというわけです。

股関節の痛みは男性と比べて圧倒的に女性に多く起きます。その理由は女性の方が体の筋力が弱く、関節が浅く、そして骨盤が広く作られているからです。もちろんこれは妊娠と出産を安全に行える為に出来上がった構造といえます。

 

股関節の痛みの原因となる病気の数々

病気について調べる前に、下記のような症状に心当たりがあるかチェックしましょう。もしも複数の項目に覚えがあれば、これから紹介する病気が進行しているかもしれません。他の関節と異なり股関節は奥まった所にあり、筋肉や軟骨に覆われているので、症状に気付くことが難しく、病気が進行してから気付くことが多いのも特徴の一つなのです。

  • 椅子に座っているときに、足が組みずらい
  • 「歩き方がおかしい」と周りから言われる
  • 靴下を履いたり、爪を切る動作が困難になった
  • 床や椅子から立ち上がる時や、長時間歩くときに股関節に妙な違和感を感じる

いかがでしょうか?もしも心当たりが多くあれば専門家に相談してみましょう。

さて話を戻して代表的な股関節痛を引き起こす病気をご紹介します。

【変形性関節症】

骨頭と臼蓋の表面を覆う軟骨が磨り減り、磨り減った軟骨の下の骨同士の摩擦によって炎症が起こって、痛みを生じます。股関節の疾患で最も多くみられ、前述している通り、軟骨がすり減っていく高齢者の方に多い疾患でもあります。

この変形性関節症は二つのタイプに分かれています。

一次性変形性関節症

はっきりとした原因は不明ですが、肥満や加齢によって引き起こされると考えられていて、関節軟骨がどんどん減り、骨が変形してしまう症状です。変形性関節症は多くの場合、こちらに分類されます。

二次性変形性関節症

病気やケガ、痛風、骨折、じん帯や半月板の損傷、股関節の脱臼や、生まれつきの関節構造の異常によって引き起こされます。

【大髄骨骨頭壊死症】

骨頭への血流が妨げられ、骨頭が壊死してしまう症状です。原因不明な場合が多いですが、アルコールの過剰摂取や、ステロイド剤を多量に服用した人に多く発症しています。

【臼蓋形成不全】

臼蓋の発育が悪く小さいため、骨頭を十分に覆うことが出来ていない状態のことをいいます。股関節は体重の倍の力がかかる関節といわれていて、骨頭を覆う臼蓋の面積が狭いと、そこに集中する圧力が強くなるので、軟骨が磨り減りやすくなるのです。

【大髄骨頚部骨折】

大髄骨頚部骨折は、股の付け根の骨折です。高齢者の方に多く見られる骨折で、骨粗鬆症などの進行によって骨が弱くなったり、単なる事故や転倒などでも起こり得ます。症状は骨折による痛みと腫れで歩行が難しくなります。

 

まとめ

股関節の構造や、股関節が痛くなる原因、症状などについてみてまいりました。多くの場合は加齢に起因するものが多いですが、はっきりとした原因がわからないものもたくさんありましたね。

人体の構造上、なにかしらの動作を行うときは必ず動かす必要がある部位なので、スムーズに動くことはもちろん、小さい痛みであっても逐一痛いようでは大きなストレスになります。

整体院で直すことも一つの手ですが、セルフケアを行う場合は「体重を増やさないようにする」「アルコールとカフェインは過剰に摂取しない」「栄養バランスのよい食事」などに気をつけましょう。

 

股関節

Posted by nomura_staff